2006年3月23日

日本の銀行の業績が回復していますが、ドイツでも2005年度の銀行の業績は、めざましい回復ぶりを見せています。ここ数日、各銀行は2005年度の年次報告書を一斉に公表していますが、その数字の良さには目を見張ります。2002年から2003年には、日本のような銀行危機がドイツを襲うのではないかという憶測すらありましたが、各行とも貸し倒れ引当金を早めに積んだために、日本のように10年の後遺症に苦しむことなく、早くも業績の回復に成功しました。ただし、業績の回復の一員が、激しい人員整理にあることも、見逃してはなりません。

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今年からアル・ジャジーラの英語版の放映が始まることになりました。BBCで働いたことがあり、他のニュース放送局の設立したことでも知られる英国人が、アル・ジャジーラ・インターナショナルを率いることになりました。アラビア語がわからないために、アル・ジャジーラの内容がわからなかった私にとっては、朗報です。欧米とは異なる切り口による国際ニュースが流れることは、視点の複眼化という意味から、好ましいことだと思います。


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最近のFAZに、米軍に対するイラクの爆弾テロに関する記事が載っていて、興味深く読みました。米軍の装甲ジープ「ハンビー」は、オリジナルでは装甲が薄すぎるので、イラク駐留米軍は、鉄板などを増設して、死者を減らそうとしています。それでも、弾薬庫から盗んだ155ミリ砲の砲弾を地中に埋め、携帯電話などによる遠隔操作で、米兵や装甲ジープが通った時に爆破させるわけですが、これでは少しくらい装甲を厚くしても、ひとたまりもないと思います。実際、米軍に対するテロの件数は、去年も前年に比べて増えています。いずれにせよ、米軍はイラク侵攻を開始した時、今のような状態が何年も続くことを、想定していませんでした。イラクは米軍にとって第二のベトナムになる可能性があります。